ゴッドファーザー 映画寸評

可愛い孫の魂に誓う

第二次世界大戦直後のアメリカ、ニューヨーク。マフィアの抗争を通して引き裂かれていくマフィア一家の姿や、ゴットファーザーの地位に就いたために変質していく一人の男を描いた物語。
1972年。アメリカ。主演、マーロン・ブランド。監督、フランシス・コッポラ。

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警察と国が守ってくれる友人に用はない

映画の冒頭から観客がどん引きする話を黙ったまま聞くゴットファーザー、ドン・コルネオーネ。ネコ可愛い。
物語は陽光の下での結婚式のシーンから始まります。花嫁の父であるドン・コルネオーネは薄暗い執務室で来訪者たちの依頼を威厳をもって承諾していく、この対比。見る者を物語に引き込むには十分でしょう。

血を流すと高くつく

ドン・コルネオーネを演じるマーロン・ブランドやマイケル役のアル・パチーノと並んで見覚えのある顔が。
ん?と思って、ソニー役のジェームズ・カーンについて調べてみたら、映画「ミザリー」で監禁される小説家役をやっていた人でした。名前にも聞き覚えがあるんだけど、どこで聞いたのか思い出せない。格好いい名前だよね、ジェームズ・カーン。

きちんと家族を養うのが本当の男だ

残酷な描写やストーリーばかり注目される今作ですが、マフィア=イタリア系移民の物語だけあってマフィア一家の家族愛が物語の横糸として織り込まれています。当然、マフィアの抗争が物語の縦糸な訳ですが、一家を背負う男の口から出る言葉は名言のオンパレード、必聴の価値ありです。
ラストシーンの扉越しのマイケルの姿も良かったです。背中で語れる男になりたいものですなぁ......。ま、永遠に無理でしょうが。

シチリアの娘はショットガンより危ないぞ

この映画で印象に残ったシーンといえば、マイケルがシンジケートのボスとボスに買収された警部の三人で会談をするレストランのシーンでしょう。マイケルがトイレに立った瞬間から、見ているこちら側の緊張感が半端なく上がっていきます。息苦しささえ感じたほどです。
逆に面食らったのが、逃亡先のシチリアでマイケルがアポロニアと結婚するくだり。マイケルは逃亡中であり、なおかつ命を狙われているというのに、偶然出会った女性に一目惚れしてプロポーズする伊達男っぷり。

親戚を大勢招いての結婚式までされては、見ていて開いた口がふさがりません。雷に打たれたような恋、恐るべし!
一度、イタリア人にこのシーンについて聞いてみたいものです。これがイタリア人の本質なのか、と。

子供にはまずい、破廉恥きわまりない(麻薬のことです)

あと、独特の場面転換には注意が必要です。テロップもナレーションもないまま半年単位から一年単位で時間が経過するので、見ていて混乱してしまうことがありました。
あれ? 妊娠中じゃなかった? いつの間にアメリカに帰ってきた? などなど。

それにしても、父と違ってマイケルが血なまぐさい実力行使にためらいがないのも、戦争体験が大きな影響を与えているような気がしてなりません。なにしろ彼は英雄として戦場から帰ってきている訳ですし、戦友の死など珍しいことではなかったでしょうから。

男なら必見の映画です。

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