白い肌の異常な夜 映画寸評

白い肌の下に潜む女の情念

アメリカ南北戦争中、南部の森の中で深手を負った北軍の兵士マクバニーは茸狩に来ていた少女に助けられ、森の中の女学院に運び込まれる。
女学院には、戦争を避け自給自足の生活をしていた院長、女教師、そして数人の生徒たちが住んでいた。
彼女たちは異性であるマクバニーに好奇と嫌悪の向けるが、やがてマクバニーの傷も癒え学院内を歩けるようになると、男であるマクバニーに情欲を燃やし彼を誘惑するようになる。
1971年。アメリカ。主演、クリント・イーストウッド。監督、ドン・シーゲル。

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主演クリント・イーストウッドということで、硬派な主人公を想像していたのですが物語が始まってみればまったく違いました。
イーストウッドの役柄は北軍の兵士、マクバニー伍長。冒頭で傷だらけのマクバニーは茸狩に来て偶然彼を見つけた少女、アメリア(13歳)の唇を奪います。なんという男前っぷり。ロリコンが怒り狂う姿が目に浮かぶようです。

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これ、なんてエロゲ?

のっけからスケコマシ全開のマクバニーにビックリしましたが、物語が進むほど彼の行動はエスカレートしていきます。息をつくようにウソをつき近寄る女を片っ端から口説く彼の姿に、僕がイーストウッドに持っていたイメージは砕かれました。
まさに、スケコマシのハリーキャラハン。ま、ハリーも女に脇が甘かったですが(笑

あんたも乾いているのね

あらすじだけ読めばエロゲにありそうなシチュエーションですが、見ている間本当に怖くて仕方なかったです。男でこの映画を見て恐怖に駆られない者はいないでしょう。それくらい、この映画に登場する女性が怖い。

たった一人の男であるマクバニーに色めき立つ女性陣。マクバニーを巡っての女性同士のさや当てが怖い怖い。すべての言葉と行為に裏がありそうで、見ていてドキドキするんですよ。
目をギラギラさせてマクバニーを見つめる女性たちの姿は、獲物を見つめる肉食獣のそれと同じです。良かった、ハンサムに生まれないで本当に良かった。ま、このようなシチュエーションに遭遇することはないんですけどね。

銀の皿と銀食器の意義

この映画の最後を見て、僕はある定説を思い出しました。にしても、マクバニーもかなり追い詰められていたんですね。自分がただ一人の男という状況で、女性たちを支配しようとすればあの結末になることぐらい分かりきったことなのに......。
そう、彼女はカラスを生かして野に返す気はなかった。つまり、命をもてあそんでいたということに、最後の最後になって気づきました。

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