スティング 映画寸評

詐欺に必要なのは仲間とお金

その日暮らしの若い詐欺師、フッカー(ロバート・レット・フォード)は間違って組織の金に手をつけてしまったため、見せしめとして師匠を殺されたうえ命を狙われることに。復讐を誓うフッカーは師匠に教えられた伝説の詐欺師、ゴンドーフ(ポール・ニューマン)の元を訪れる。

フッカーの心意気を買ったゴンドーフは組織のボス、ロネガンを騙して金を巻き上げる計画を立て仲間を集めて実行に移すのだった。しかし、着々と進む計画の裏で、フッカーを狙う組織の殺し屋二人と悪徳刑事スナイダー、そしてゴンドーフ逮捕のためFBIが動き出していた。
1973年。アメリカ。主演、ポール・ニューマン。監督、ジョージ・ロイ・ヒル。

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オープニング音楽は必聴の価値あり

いわゆるジェットコースタームービーではありません。淡々と、比較的短いシーンで物語を紡いでいきます。一瞬、運び屋の男が主人公と勘違いしたことは秘密です。電話番の女性にちょっかいを出すシーンは印象的でした。「Fack!」
通りすがりのロバート・レット・フォード登場。オープニングは物語の展開がゆっくりで、ゴンドーフ役のポール・ニューマンの登場はまだ先です。

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伝説の詐欺師と新米詐欺師

始まって約三十分で師匠が殺され、ようやく物語が転回します。ここからは短いシーンをつないで仲間集め、サギの計画立案と準備、ロネガンとの顔合わせ、裏切りの手筈とテンポよく物語が進む。何より注目するのは、男たちの多彩な能力と臨機応変さでしょう。
JJ凄すぎ。登場する女性たちは......日本人の好みには合わないかもしれませんね。

敵役がいい映画は物語が引き締まる

ポール・ニューマンもロバート・レット・フォードも自然体な演技をクールに演じています。
しかし、この物語の要は悪役二人だと思います。ドイル・ロネガン役のロバート・ショウとスナイダー役のチャールズ・ダーニング。共に素晴らしい演技で観客を引き込みます。

特にスナイダーはフッカーの敵役としての存在感が素晴らしい。フッカーに向かって「見逃してやるから、今日の儲けをすべてよこせ」なんていうんですよ。
で、どこかで見かけた役者さんだと思ったら、ダーニングは映画「ファイナルカウントダウン」にサミュエル・チャップマン上院議員役で出演していました。やぁ、チャーリー。

サギをするにも原資が必要

見ていて、手を叩いて興奮するシーンより腕を組んでうなるシーンの方が多い映画でした。思わずニヤリとしてしまうシーンもあり、古さは否めないものの十分楽しめる映画だと思います。
最後のドンデン返しも見事でした。にしても、金かかりすぎでしょ、ぶっちゃけ。

新しい住居、新しい服、ロネガンの身辺調査、詐欺の舞台となる場外競馬場の借り賃に突貫工事費とエキストラ、その他諸々。現在のお金に換算したら一千万円は必要です。というか、ゴンドーフの仲間たち全員身なりがいいことから、かなりの資産を持っているとみた。ぼろいアパート住まいをしていますがゴンドーフ自身も資産家かもしれません。クールな男たちの復習劇をクールな音楽とともに楽しめる映画。

いい男に目がない人にお勧めの映画です。

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