英国王のスピーチ 映画寸評

ジョージ六世の実話を元にした再現ドラマ

この物語は静かに始まる。そして失望する。彼のたどたどしい演説に。冒頭から印象的なシーンで始まるこの映画は現英国女王エリザベス2世の父、ジョージ六世の吃音にまつわる話が元になっています。
さらにいえば、バーティとライオネルの友情物語でもある。全体的な印象としては、舞台がロンドン、さらにはイギリス王家の話のためか、とてもイギリスらしい作品だと感じた。

たとえばセリフ一つとっても『転職なさっては?』『隷属状態なのですか?』『褒美としてこれを接着剤でつけていいぞ』というセリフがあったり、たとえ話にシェイクスピアが引用されていたり、二人のあいだで交わされるジョークの質が実にイギリスっぽい。
2010年。イギリス。主演、コリン・ファース。監督、トム・フーパー。

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英国王のスピーチって、こんな話

当時ヨーク公(アルバート王子)だったジョージ六世が吃音症を治療するため、ワラにもすがる気持ちでポロアパートにある一軒の家を訪れた。表札には『L・ローグ 言語障害専門』の文字。それがアルバートとローグとの出会いだった。

やがて王子を王子と思わない行動を取るローグにアルバートぶち切れるが、別れ際手渡された一枚のレコードがアルバートに治療に取り組む決意を促す。吃音の原因となったアルバートの幼少時の出来事。父の死と兄との確執。即位。戴冠式。ローグの秘密。

イギリス近代史、史上最大の演説で物語が締めくくられます。主役二人の演技も素晴らしいのですが、脇を固める女性陣の演技がアクセントになっていて、この物語に文字通り色を添えています。

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ウィンザー公って、今でいうDQ......

この映画を見て何が変わったかといえば、ウィンザー公(エドワード八世)の評価でしょう。
主人公であるアルバートに相対する敵役として描かれているのを差し引いても、一国の王としての自覚と資質に欠けること目に余ります。正直、エドワード八世が玉座についたまま第二次世界大戦を迎えていたらイギリスが破滅していたかも、そう思わざる得ないほどです。

愛に生きたといえば聞こえはいいですが、退位しても遊んで暮らせる身分の人に愛を説かれても共感できません。まあ、Wikiを読むと幼少期に色々あったみたいなので同情はしますが......。

オーストラリア人ならやりかねない

この映画を見る上で、ちょっと変わった見方をするなら構図に注意してみてください。
この画面構成には何か意図があるのではないか。監督の心理を想像すると新たな発見があるかもしれません。あぁ、映画のカメラワークや構図に関する解説書を読んだことがあったんですが、タイトルが上手く思い出せないや。

だれか、教えてください。

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