ライトノベル市場は本当に飽和したのか?

ライトノベルの明日はどっちだ

数日前にいつきログのメディアファクトリーがに買収されて子会社になったぞwwと言う記事を読んで思い出したこと。

いつだったか、ビジネス書で読んだ「飽和した市場における成長戦略の可能性」について論じた論説文の、『成長の芽がないように思えても、占有率下位の企業が撤退することで業績を上向かせることが出来る』とか何とか。

探し方が悪く、残念ながらググってもそれらしい文言を見つけられなかったのですが、上の文章を言い換えれば、『撤退する企業があっても参入する企業がない、一二社による市場の独占が進行する市場はすでに飽和状態にある』といえるのではないでしょうか。つまり今回の買収は、ここ数年いわれてきたライトノベル市場飽和説を裏付ける証拠ではないか、と思ったのです。

市場の飽和=市場の衰退ではない

もちろん、市場の独占が市場の衰退に直結するものではありません。ライトノベル市場は新規参入の敷居が高い、特殊な市場と考えることも出来ます。ただ、ライトのベルのターゲットはT層+10歳の男女であり、その男女の数そのものが減ってきているのも事実です。

もちろん、この市場の飽和は収益的な話であって作品の質の低下を指すものではありません。マンガ・アニメ・ゲーム......過去にも、市場の衰退をささやかれた業界はありました。が、問題を抱えながらもユーザーを楽しませる質の高い作品を送り出し続けています。

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ライトノベル市場の成長戦略

では、ライトノベル市場に成長の芽はあるのか?
底の浅い頭で考えつくことは、構造改革とマーケティング改革でしょうか。
構造改革は、ちょうど今、電子出版の波が来ていますね。良くも悪くも、今あるものを再定義する必要に迫られるでしょう。出版社の立場が強くなるのか弱くなるのか。
もう一つのマーケティング改革の分かりやすいたとえとして、スティーブジョブスの言葉を引用します。

More Access,More Fun!
ジョブズもいってた、日本メーカーがAppleに負けっ放しの理由
『多くの場合、人は形にして見せて貰うまで自分は何が欲しいのかわからないものだ』

つまり、顧客も気づいていない新たなニーズを見つけ出すこと。
実はこれ、ライトノベル業界では、比較的頻繁に起こっていることなのです。思い出してください、あなたはその本に出会うまで、自分の中にそんな萌芽があると気づいていましたか?

......しかしよく考えると、パイの取り分を増やしたところでパイ自体が小さく縮小している訳だから、業績には直結しないのかも。パイを大きくする、すなわち読者層の幅を広げることが必要な訳ですが、ライトノベルとは環境に合わせて進化しすぎてしまった生物のようなもの。環境が激変したからといって、直ちに舵を切れるものではありません。

レッドオーシャン化が進む市場

やはり、ライトノベルの市場全体としては縮小していくなか、地力を持った作家さんが他の分野(小説だけではなく、シナリオや戯曲に評論、舞台やドラマの監督など)に活躍の場を移していく――というのが、一番あり得る未来予想図なのではないかと思います。

......なぜだか、ミジンコを思い出しました。

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