レポート・論文作成法 井下千以子 慶応義塾大学出版会

レポートとは何か?

大学に入学したばかりの新入生やレポートや論文を書くのが苦手な人のために、若者に馴染みの深い携帯電話やスマートフォンを論文のテーマとして取り上げ、レポートや論文の書き方解説した本。

レポート・論文と料理の共通性

レポートや論文は作文とどこが違うのか。
さらにはレポートと論文の違い、レポートや論文を作成するための下準備、どのような手順を踏むべきか、資料の集め方と精査の方法、提出前の推敲の仕方までを幅広い学習者向けに解説している。

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レポートの四つの型とは

レポートや論文には目的により四つの型(説明型レポート・報告型レポート・実証型レポート・論証型レポート)があると説き、論理の要となる仮説と証拠(論拠)の重要性を強調します。

説明型のレポートは他者に学習成果を説明することを目的にしたもの。報告型レポートは他者に講堂の結果を報告することを目的としたものです。会社などでは形式が決まっていることが多いです。
実証型レポートは他者に実験や調査の内容を分析・考察した経緯を説明することを目的としています。
論証型レポートは、あたえられたテーマについて資料を調べ証拠に基づき自分の主張を論理的に組み立て論証することを目的にしています。

信頼に足る情報

この本の目的とするところは二つ。
レポートや論文の基本的な書き方をマスターすること。
書くために、構想を練ることを通して、思考を鍛えること。
です。

レポートを通して磨かれる五つの思考法

レポートや論文を書くために必須の思考法として、問題解決思考、批判的思考、論理的思考、概念的思考、メタ認知の五つの思考法をあげている。この五つを用いて、携帯電話やスマートフォンを論考していく。

ではなぜ、著者はスマートフォンを論文作成のテーマとしたのか。なぜ、五つの思考法が今の世に必要なのか。それは情報過多の現代社会を乗り切るために必要だからではないだろうか。
昔は誰よりも早く情報を集めることが優劣の分かれ目となった。だが、今は集めた情報をどのように処理するかが問われる世の中だ。そのための五つの思考法ではないか。

ガラスとダイヤを見分ける目

個人的には『メタ認知』に惹かれるものがあります。過去にメタ認知を取り上げた本を読んだことがあるような......。
巻末に参考となる文献(河野哲也さんのレポート・論文の書き方入門など)を紹介している点に好感を持ちました。

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