最強の国語力を身につける勉強法 谷沢永一 PHP

この本の半分は引用でできています

古今の作家の本を紹介ながら、本や辞書を使った日本語の読み書き(リテラシー)能力の鍛え方について著名な文筆家の文章を引き合いに解説した本。

引用するは我にあり

とにかく紹介している本の数が多いです。この本が他の本と一線を画すのは、本の一部を引用し紹介していること です。引用文の量は他の書評本の追従を許しません。個人的に引用の範囲を超えている気がするのですが、財産権的にも人格権的にも問題ないのでしょう。個人 的には古典を読むことを推奨する人々を鼻で笑ったのは共感が持てました。

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漢字検定=国語力ではない

文章のセンスを磨くには、とにかく本を読むこと。文章力を鍛えるには、とにかく文を書くこと。一応の筋は通っていますが、著者が紹介する本は文学や評論に関する本が多く、この本を読むと思われるビジネスマンが求めているものとズレがある気がしてなりません。その辺りのフォローが足りない気がしました。想定する読者層はいったいいくつなんでしょう。定年退職した人を対象にしているのかもしれません。

名文はビジネスの場で役に立つか?

取り上げている本も多く参考文献一覧もしっかりしているので、日本の文学、特に近代の日本文学に興味がある人にはお勧めできる本だと感じました。文章力を鍛える簡単な方法の章で、井上一馬の「試行錯誤の文章教室」を四行にわたって紹介していたのはポイント高かったです。

特に日本文学に興味がなければ、さらっと読めば十分だと思います。そもそも国語力の定義って何よ?

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