AviUtlではじめる動画編集 勝田有一朗 工学社

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AviUtlでできること

無料ソフトでありながら有料ソフトに引けを取らない高度な動画編集機能をもったAviUtlについて、その操作方法と動画のアップロード方法を解説した本。

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拡張Pluginさまさま

元々はシンプルな動画編集ソフトだったAviUtl。だが、開発キットが公開され、あまたのユーザーによって数多くのPluginが開発されると、以前の認識を一変させる出来事が起こる。拡張編集Plaginの公開である。この拡張プラグインの登場で、AviUtlは市販の動画編集ソフトに機能の数で肩を並べることとなった。拡張編集Plugin の公開はそれほど画期的だったのだ。

この本では、AviUtlに拡張Pluginを合わせてインストールすることを前提に解説が進んでいく。本の前半部分はAviUtlの導入と基本操作の解説です。基本的な操作からカット・ペーストなどの編集方法、フィルターの適用方法、作った動画の保存方法に至るまで本の半分を使って解説しています。
本の後半ではTV番組のエンコードや拡張編集Pluginの使う上での注意点を解説します。

動画製作についての手引き書

同じ著者の本に「逆引き AviUtl動画編集」という本があります。一般的な逆引き辞典は後方一致順だったり逆読み順だったりしますが、手順書・指南本では自分がしたいことを目次や索引から探し出す形式の本を指します。そのため逆引き本では目次や索引がとても重要なのですが......なぜ巻頭に目次や索引のページを割かないのでしょう。縦書きでも横書きでも、素早く目的のページを検索できる本が良い逆引き本なのは自明の理なのに。まあ巻末に索引があるので困ることはありませんが。画竜点睛を欠くとはこのことか。

以前に動画編集ソフトを使用していたことがあると人は「逆引き AviUtl動画編集」をお勧めします。逆に、まったくの動画編集初心者という人は「AviUtlではじめる動画編集」をお勧めします。動画初心者が「逆引き AviUtl動画編集」買ったり、動画編集経験者が「AviUtlではじめる動画編集」を買うことはお勧めしません。買っても無駄になる訳ではありませんが、この2冊は対象とする読者が違います。注意してください。

解説本VS解説動画

これらの解説本の最大のライバルはネット上で無料で公開されている解説サイトや解説動画でしょう。
特に解説動画の中には、初めて動画編集をする人を前提にした、分かりやすい構成に親切丁寧な解説をつけたものが複数見受けられます。実際の手順を見れる動画には解説文より視聴者に訴える力が強いことは事実であり、これに対抗するには本の長所をを活用するしかありません。

本の長所すなわち動画に対して本が優位な点とは、情報の一覧性や検索性ではないでしょうか。目次や索引を充実させることで、すぐに引ける・すぐに調べられるリファレンス的な使い方が本では可能であり、紹介した二冊とも目次や索引にページが割かれていてリファレンス的使い方も考慮されていることがうかがえます。

すべては動画製作のために

まあ、電子書籍ではまた違ったことになるかもしれませんが、動画編集が初めての人ならこの二冊を購入しても手引き書として十分役に立つことでしょう。
ただ、ちょっと値段が高いのが玉に瑕なのですが......。

動画を見て、分からないところは解説本を引く、という使い方も個人的にはありだと思っています。

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