嘘だらけの日中近現代史 倉山満 扶桑社

中国=中華帝国=世界一冷徹な民族

自虐史観ではない正しい日本と中国の近現代史を解説し、中国人のあしらい方を歴史に学びながら記した本。

自虐史観は誰のものか?

この本では、日本で大多数の人が教育現場で教わった通説の間違いを当事者である中国や韓国の当時の状況を踏まえて解説しています。なぜ、自虐史観といわれる説が広まってしまったのか? なぜ中国も韓国も事実から目をそらして間違った歴史を支持しているのか?
その理由がこの本で明らかになります。

何が政治を歪めてしまうのか?

通説では軍部の暴走の一言で片付けられてしまう出来事のきっかけは政党政治の失敗にあると断じています。政党政治を衆愚政治へと堕落させ、国民に軍部への期待を煽ったのはマスコミであったのです。

今とは比べ物にならないくらいマスメディアが発達していなかった当時、新聞には恐ろしいほどの影響力がありました。その影響力を安易に振るった結果、政党政治は腐敗し救民という重荷を背負わされた軍は誰にも止められなくなりました。新聞によって軍に社会改革を求める潮流が日本に出来上がっていたのです。
2・26事件などはその最たるものでしょう。

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嘘だらけの日中近現代史 (扶桑社新書)

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臭いものにはフタをするマスコミ

戦後、大手マスコミによって歴史は捻じ曲げられ事実は隠蔽されていきました。他に責任を転換すれば、国民の目を自分たちマスコミからそらすことができるからです。財閥解体しておきながらマスコミを解体しなかったのはアメリカらしい失敗でした。マスコミがまさかこんな体たらくとはGHQも思っていなかったに違いありません。

私益≫国益>真実

俗にいう自虐史観とは勝者の許しを求めての行為です。いわば媚びへつらいです。相手を優先する姿勢を見せることで、他人の非難や自責の念から救われたいという思いが根底にあります。真実から目を背けるマスコミに事実を受け入れる余地はありません。
真実を歪曲するマスコミの狙いは二つあります。一つは史実を隠ぺいすることで自分たちの犯した失敗をなかったことにすること。もう一つは、太平洋戦争の勝者であるアメリカと中国に取り入ることで利権を維持することです。

千年恨む理由を知れ

諍いがあった時、歴史を残す権利は勝者に委ねられています。決して正しいからではありません。内ゲバから国同士の争いまで生存競争に勝ち残ったものが歴史を残し、利益を選ぶ権利を持つのです。そして、勝ち取った利益には複利計算で月日とともに利子がついていきます。中国と韓国の政治家たちは、それを自国の歴史を通して知っています。
しかし、日本人は権謀術数に疎いうえ互いの過去をを水に流すことで和を尊んできた歴史があります。一度でも負けてしまえば、相手を根絶やしにするまで勝者に利息を払い続けなければならない現実を中国や韓国の人ほど知りません。

国益=正義

国益という言葉があります。国全体、つまり国民にとって利益になることを指します。国が人の集合体である以上、為政者は多くの人達の利益を考えて発言や行動をしなければなりません。国益の取捨は大多数の国民の運命を左右する重要事項なのです。
現に中国や韓国は国益を元に行動しています。その姿勢にブレはありません。両国は国益にならない事実を受け入れませんし、国益のために歴史をねじ曲げてしまうことを厭わないのです。

(ちなみに中国の国益とは国民の利益のことではなく、為政者の利益のことです。国民が何人死のうが結果的に皇帝にとって不利益にならなければ問題になりません。国民の命すら政争の道具でしかないのです)

中国こそ権謀術数の本場

近現代の日本の政治家たちは、国際政治を国内政治と同じように性善説に基づいて解釈してしまいます。帝国の後継者である皇太子や王子が無実の罪を着せられ皇帝によって処刑される歴史を持つ中国や韓国ならまだしも、安穏とした江戸時代の感覚で国際政治の舞台に立てば将来破滅が訪れることを大正デモクラシー以後の政治家や高級官僚は気づきませんでした。
それでも著者は、政党政治家たちや高級官僚を擁護します。無能な人もいたが有能な人もいた。ただ、国際連盟脱退は国家として致命的だった、と記しています。国際連盟脱退のきっかけとなったリットン報告書の内容は、植民地支配の経験豊富なイギリス人団長なだけに大筋で日本の利権を認めていたようです。

ウソも方便な国際政治

極東の近現代史を解説したこの本の記述を羅列していくと......

  • 中国とは中華帝国の略。
  • 中国は統一されている方がまれ。
  • 宗主国である清と属邦であった朝鮮を外交上同列にできない訳。
  • 中国では歴史的に外敵は政争の道具でしかない。
  • 孫文は革命家の前に典型的な中国人だった。
  • 日本はファシズムでも軍国主義でもなかった。
  • 日本の失敗は外交が暴走したこと。
  • リットン報告書は日本に有利だった。
  • 世論を背景に総理大臣が命じた。
  • 中国と戦争をしていない訳。
  • 宣戦布告で中立国が生まれる。
  • 支那事変は軍の治安維持活動だった。
  • 蒋介石が頼った白団。
  • 毛沢東とスターリンの影響力。
  • 日本に見る親米と媚中の勢力。

などでしょうか。

真実はいつも一つ......ではない

嘘を付いているのは中国・韓国の歴史認識か、それともこの本か。その答えは貴方自身が導き出してください。

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