知識の海に挑むための必需品

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昨今はインターネットが発達し、探しものをするのも楽になりました。
しかし、上手いこと探せなかったりどこから探していいか迷ったりすることもしばしばあり、楽観はできません。
これから紹介する二冊の本は、ネットなどで探しものを探す手助けとなるリファレンス本です。

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インターネットで文献探索 2010年版 日本図書館協会

図書館実践シリーズというシリーズ名からも分かるように、この本は司書のための本です。
司書が来館者の求めに応じてレファレンスサービス(情報サービス)を行う際に、インターネットから素早く目的の情報を見つけ出すための手引としてこの本は出版されました。現在、2013年度版が出版されています。

ネット情報の具体的な探し方

もちろん、この本は司書だけではなく一般の私達にとっても有益な情報を多く含んでいます。
たとえば「3.10」国語教科書掲載作品を探すというページには、国語教科書掲載作品に関する情報を公開しているサイトのアドレスが掲載されていますし、「5.7」統計,世論情報を探す(日本)には古代中世都市生活史のサイトが紹介されていて、解説を読めば日本の古代中世の都市生活におけるデータが集められているサイトであることが分かります。

たかがクリックされどクリック

こんなかんじで全195ページにわたり著者により選別されたサイトが紹介されているうえ、目的の情報が探しやすいよう図書・新聞・雑誌・灰色文献・視聴覚資料と章ごとに構成されている点はリファレンスサービスに使われることを前提とした本ならではでしょう。

が、この本の代金1800円を高いとみるか安いとみるかは人が別れるところだと思います。なぜならこの本がなくても、検索サイトで二十回余分にクリックすればこの本に書かれている大半のサイトにたどり着けると考えられるからです。

解決方法を知っているということ

プロ必携の本ですが、素人である私たちが使いこなせるとは限りません。また、私たち司書でない者にとっては、いささか情報過多な内容であることも確かです。ですが、図書館にはこういったレファレンス本があることを知っておくのは無駄ではないと思います。

レファレンスブックス 選びかた・使いかた 日本図書館協会

日本図書館協会という発行元からも分かるように、この本も司書御用達の本となっています。御用達というか、各章末に演習問題もあるので副教材的なポジションなのかもしれません。

レファレンス業務の虎の巻

とにもかくにもレファレンスです。レファレンス担当者が喉から手が出るほどほしい情報が詰まっています。ただ、前著と違いインターネットの情報ではなく、世に出版された本を紹介しています。
とある情報について探したり調べたりするための本、それがリファレンス本です。例えば国語辞典や百科事典などの辞書・辞典類がこれに当たります。図鑑や年表・地図などもそうです。

分類整理されてこそ情報に価値が出る

レファレンスガイドブックとは、これらリファレンス本について解説した本です。
この世のレファレンス本を言語・文字、事物・事象、歴史・日時、地理・地名、人物・人命、図書・叢書、新聞・雑誌に分類し紹介しています。
では、章末の演習問題を引用して、この本の趣旨を明らかにしたいと思います。

章末の質問事項を抜粋

  • ピーコートというデザインのジャケットはいつ頃登場したか。このピーの意味と原語を知りたい(第2章)
  • ワイマール共和国で飛行船ツェッペリン号を描いた銀貨を発行したそうだが、どんな図柄のものか、写真か何かで見たい。(第3章)
  • 天保7年に甲斐で農民が放棄した一揆の直接的な発端は何だったのか。その簡単な経緯と参考文献(史料)名が知りたい。(第4章)
  • モナコ公国の国旗、面積、司法制度、税制について簡単に知るのには何を調べればよいか。(第5章)
  • 明治時代の教育者で、東奥日報社の社長にもなった蒲田広という人物の姓の読み方と略歴を知りたい。(第6章)
  • 『くすりと情報は使いよう』という本の著者、出版社と簡単な内容解説が知りたい。(第7章)
  • かつての外務大臣松岡洋右による「須く堅忍自重せよ」という表題の文章は、いつなんという雑誌に掲載されたものか。(第8章)

下手な鉄砲休むに似たり

ちなみにピーコートについて調べようとしたのですが、この本からは調べられませんでした。
服飾事典のたぐいで調べれば一発で分るのでしょうが、この本のどこが服飾=文化について触れているのかまったく分からなかったからです。巻末の索引に服飾辞典は載っていません。というか、私の使いかたが間違っていたようです。図書番号なんて、覚えている訳ないじゃないですか。

はぁ~。餅は餅屋ということですかね。

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