アニマルトラック&バードトラックハンドブック 今泉忠明 自由国民社

ハンター必読の本

動物の足跡を実物大で掲載し、足跡からどんな動物なのかを推測する方法を解説した本。

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足跡フェチにはたまらない?

動物の足跡といっても、大きなものから小さいものまで、四足歩行から二足ではねるように歩くものまで多種多様だ。
四足歩行の動物なら足痕四つ分で一つの足跡となる。歩き方や体重のかかり方で痕跡は違う。歩幅や足跡幅、跳躍距離から足跡の主を探し出す。

足痕はどこで見つかったか?

指は何本あるか? 爪はあるか? 親指の位置や体重のかかり具合を元に足痕を判別していく。足痕は一列か二列か、足痕が規則的か不規則か、足痕の大きさはどのくらいか。
同じ動物の足跡でも、その動物の移動速度によって痕跡が違ってくる。キツネでいえば、走る速さが早くなるほど、歩幅は狭く跳躍距離が広くなる。犬が走っている姿を見たことがある人なら想像がつくと思うが、左右の足をそろえて前後にはねるように走るためだ。ちなみに人間でも歩いたときと走ったときでは、まったく違う足跡となる。

マスクラットって何?

日本全国に住む野生動物の足跡を網羅したこの本だが、収録しているのはイノシシやツキノワグマといった日本固有の動物だけではない。
ミンクやアライグマ、ヌートリアといった外来種の足痕も掲載している。

それだけではない。1979年以降目撃例がなく絶滅種に指定されたニホンカワウソの足痕まで載っている。イリオモテヤマネコの足痕もだ。
しかし、ツシマヤマネコの足跡はない。遭遇率が高かったり、人里近くに住む動物を選んで掲載しているようだ。
ん? イリオモテヤマネコって遭遇率がツシマヤマネコより高いのか?

鳥の足跡もあります

調べることに特化したこの本の構成は、見出しと動物のイラスト、その動物が生息している地域を示した日本地図、足跡のイラストと実物大の前後の足痕のイラスト、ほんの少しの解説文となっている。
この本を手元に置いて野山を駆けずり回れば、時間もかからず数種類の動物の足跡を見分けられるようになるはず。......まずは、野山を駆けずり回れるほどの体力と野山を知り尽くした先達に教えを請うことから始めようか。

カメやカエルの足跡も

ちなみに掲載しているのは足痕だけではない。動物のイラストもさることながら、驚いたのが動物の糞のイラストが載っていることだ。足跡をたどれば糞の一つも見る機会があるだろうから、野山を徘徊するのなら動物の糞の形状や特徴を知っておいて損はない。また、雪山やヌタ場で生活痕、爪研ぎ痕についても言及されていて、野山に生息する野生動物の情報が数多く紹介されている。

ちなみに私はこの本で、犬の前足と後ろ足では前足の方が大きいことを初めて知りました。犬と知り合ってうん十年たちますが、本当に知りませんでした。これじゃ、犬が好きだなんて言えませんね。

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