国語力が急上昇する聞き書きトレーニング 和田秀樹 扶桑社

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待ったなしの学習法

ディクテーション。聞きなれない言葉だが日本語に訳すと『聞き書き』となり、話を聞き取りながらその場で書き起こしていく学習方法のこと。むろん、将棋でいう「待った」はできない。

インプットとアウトプットがアチチだ

話している内容を聞き取るというインプットと、聞いた内容を書き起こすというアウトプットからなるこの学習方法は、まさに目からウロコ。英語教材ではお馴染みのこの学習方法を母国語である日本語ですることに意義がある。

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論理的なエッセイと叙情的なエッセイ

教材として産経抄を選んだ理由として、著者は文章の長さと質をあげている。例文が短すぎても長すぎても効果的な学習効果は得られない。また、論理的でない文章や心に響かない文章ではせっかく学んでも論理力や感性が育たないからだ。

二つのエッセイが合わさって最強になる

その点、この本に載っているエッセイはすべて石井英夫さんの筆によるもので、論理的な文章あるかと思えば叙情的な文章もあったりと厳選された質の高い文章が並んでいる。

客観的な朗読と主観的な朗読の違い

正直、このエッセイを読むだけでもこの本を買う価値がある、と思わせるほど。......ぶっちゃけ、CDに入っているアナウンサーの朗読が肌に合わなかったんです、正直。

本筋に関係ない余談ですが、この付属CDを聞いてアナウンサーの朗読と役者の朗読の違いを感じてみてください。客観性を重視したアナウンサーの朗読と、個性を前面に出した役者の朗読。
時と場合によるんでしょうが、エッセイはやはり「個」に根ざした文章なのだと実感しました。

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