論理的に話す技術 山本昭生(著)福田健(監修) ソフトバンククリィエイティブ

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聞く側にも優しい論理的に話す技術

自分の考えが上手く相手に伝わらなくて苦労している読者に、全体の内容が整理されていて筋道が通っている話をするために何が必要かを「読者に分かりやすく」「簡潔で」「具体的」な文章で解説した本。

論理的な話術は、聞く側にも優しくなければいけない。真に論理的に話す技術をもった者の話は、聞いている側に苦痛を感じさせることがない。また、話を聞いた者の理解と同意を得られるだけではなく、熱意と意欲さえ生み出すことができる。

論理的に話す要素として「主張が明確」「理由が明確」「論理シグナルを使っている」をあげ、主張や理由が明確でてければならない理由、論理シグナル=接続詞を正しく使うことで話が論理的になる訳を実例を挙げて解説する。

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論理的な話し方と川の流れの共通点

コミュニケーションに不可欠な「相互性」「水平性」「対面性」とは、簡単にいってしまえば聞き手に合わせて話し方を変える技術である。相手の合わせて話すこと、相手との立場を意識して話すこと、目の前の相手の顔色・語調・態度など相手を観察して話すことが、コミュニケーションを円滑にする必須条件であると解説する。

論理的な話の三要素である「主題」「主張」「理由」を著者は三角形に例えて解説する。まず主題でこれから話す内容の大筋を話す。次に詳細な内容を話す。最後に主張の理由を話す。さらに元に戻って、まとめとして主題を話す。こうすることで、聞き手はこれから話される話の内容を理解しやすくなる。話す側も、話が脱線することがなくなる。主題を繰り返すことで、聞く側の記憶に残る。

説得とは相手をねじ伏せることではない

相手を説得する過程を「印象形成」「人間関係構築」「ニーズの把握」「理解・納得」「行動」の五つの段階に分け、説得とは説き伏せるのではないと力説します。聞いた人間を自発的に行動させること、というのです。ババさま、耳が痛い。

また、聞き手を飽きさせないよう話し手が努力すべきという一文にはドキリとさせられました。聞き手が話の内容に集中できないのは、聞く側だけの責任ではなく話す側の責任もゼロではないということでしょう。身につまされます。

最後に著者は第6章『コミュニケーション能力を高める「聞く技術」』で、聞くことの重要性を説いています。よく話せる人はよく聞ける人である。まず、人の話に耳を傾けなさい。それから自分か思うことを話す。

この本は、論理的に話す技術や人を説得するための技術を解説し、その技術の習得方法について解説した本です。

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