語られなかった皇族たちの真実 若き末裔が初めて明かす「皇室が2000年続いた理由」 竹田 恒泰 小学館

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ノーブレス・オブリージュの是非

皇室典範改正問題を受けて、旧宮家である竹田家に生まれた著者が皇位継承について述べた本。

歴史上三回あった皇統断絶の危機と、八方十代とよばれる女性天皇の時代背景を著者は詳細に解説し、皇位の継承が「男系男子」で連綿と続けられてきた歴史的背景を軽視すべきではない、と力説する。
また、天皇家のように二千年にわたり血を繋いだ王朝は世界に類を見ないことを紹介し、天皇家が王朝として二千年続いた理由として皇位の継承を男系男子を貫いたことで皇統の混乱がなかったため、と結論づけている。

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語られなかった皇族たちの真実-若き末裔が初めて明かす「皇室が2000年続いた理由」

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皇室の権威と義務と自覚と

第二章から第四章にかけては、太平洋戦争前後の皇族の活躍を例に天皇の藩屏としての宮家の存在意義を強調する。ノーブレス・オブリージュは確かに日本に存在した。皇族とはその体現者だったことを初めて知りました。終章では、皇籍離脱後の宮家のその後を解説しています。
なぜ皇室はそれほどまでに長い間存続できたのか? という問いに対する高松宮宣仁親王が生前によく語っていたという言葉が胸に残りました。(一部抜粋し引用しています)

皇族はいにしえの昔から国民に守られてきた。それは京都御所を見ればよく分かる。御所には大きな濠もなけばれ塀もない。これは他のどの国でもないことだ。

追記 2011/02/23

日本らしさ=伝統に裏打ちされた文化=小さくとも尊敬される国。
難局にあって、自分が何とかしなければならないと考えることのできる政治家や有権者が今の日本にどれだけいるだろうか? 名誉欲や金銭欲からではなく、それを「生まれの義務」に求めることができる貴族という立場は、決して悪いものではなかったのかもしれない。悪平等より良階級。孔子が平等を口にしなかったのは、時代が理由だけではないと思う。

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