知識ゼロからの博物館入門 竹内誠 幻冬舎

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知識ゼロからの博物館入門
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全国にある、ありとあらゆる博物館を紹介した本。

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減り続ける博物館

本章は、一度は行きたい博物館(12)、暮らしを再発見する博物館(30)、大人も楽しい乗り物博物館(8)、歴史好きにはたまらない博物館(12)、自然の不思議に迫る博物館(7)、ルーツを探る博物館(9)、体験したらもっと楽しい博物館(13)、神社仏閣博物館(8)の八つの章で構成されています。

この本は、動物園・水族館などの生態園系博物館を除いた99館もの博物館を紹介している点で、博物館の入門書にふさわしい内容にまとまっていると思います。

巻末まで読み応え十分

巻末の博物館の基礎知識に関するページでは、美術館や動物園・水族館も博物館の一つであること、一口に博物館といっても博物館法に基づく施設と基づかない施設の二つがあること、博物館法上の博物館も登録博物館と博物館相当施設に分類されることなどが紹介されています。
また展示内容から、博物館は総合博物館(自然科学系博物館と人物科学系博物館の資料をを統合的に展示)、自然科学系博物館(自然史博物館・科学技術博物館・産業博物館・生態園)、人文科学系博物館(美術系博物館・歴史系博物館)の三つに分類されることも解説します。

レプリカと模型の違い

改めて気づかされたのは、博物館の展示は博物館に勤める学芸員と展示企画デザイン会社の共同作業であるという点です。
特にレプリカや模型の製作は専門の業者に依頼し、学芸員が製作することはまれだとか。製作過程で業者の職人と学芸員とのあいだで何度も話し合いをし、ブラッシュアップされたものが博物館で展示されている訳です。いわば展示物とは製作に携わった人々の熱意と努力の結晶。
思い出すなぁ......プラネタリウムが改修される前の名古屋科学館の展示物を。
あれは......酷かったなぁ。

博物館の西高東低?

不満という訳ではないのですが、残念なのが一度は行きたい博物館の章で紹介されている12の博物館のうち6つが東京都内にある点でしょうか。しかも、残り6つの内訳も中部、関西・九州にある博物館で、首都圏から東にある博物館が一つもありません。
本書を通しても、歴史系博物館は西高東低、科学技術系博物館は大都市に集中していて、北海道の博物館は博物館網走監獄しかありません。
ちなみに人口100万人あたりの博物館数の一位は長野県で二位は山梨県、三位は富山県だとか。

まずは最寄りの博物館へどうぞ

この本はあくまで博物館の入門書です。地方には地方の魅力を伝える博物館が、地元には地元に密着した博物館があるはずで、この本を読んで博物館に興味が湧いたら、近くにある博物館を探して足を運んでみてはいかがでしょうか。

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