CDで楽しむ四季の野鳥図鑑 (財)日本野鳥の会編著

CD付き野鳥図鑑を探して

公園や街路樹の樹木に目が向くようになってから、やけに鳥の声が耳につく。特に朝の通勤途中の公園で、賑やかな鳴き声を聞くうちに声の主である野鳥に興味がわいた。
となると、ただの野鳥図鑑では物足りない。鳥の声を楽しめる本がいい。そう思って、買ったり借りたりしてCD付きの野鳥図鑑を比べてみた。

  • CDで楽しむ四季の野鳥図鑑 (財)日本野鳥の会編著 ナツメ社 1998年初版(36種)
  • 野鳥観察図鑑 杉坂学 (監修)成美堂出版 1999年初版(38種)
  • 聴いて楽しむ野鳥100声 山岸哲(著) 薮内正幸(作画)インプレス 2004年初版(100種)
  • 名前がわかる野鳥大図鑑 真木広造(著) 永岡書店 2012年初版(99種)
  • 日本の野鳥 さえずり・地鳴き図鑑 植田睦之(監修)メイツ出版 2014年初版(152種)

以上五冊が今回入手した本です。カッコ内はCDに収録させレいる野鳥の声の数になります。

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CD付き野鳥図鑑を聞き比べ

簡単に各CD付きの野鳥図鑑のファーストインプレッションを紹介します。

CDで楽しむ四季の野鳥図鑑

この本の特徴は解説する野鳥の数が少ないこと、そしてCDを聞くだけでも楽しめることだ。CDには野鳥の名前、鳴き声の解説、実際の野鳥の鳴き声が順に録音されている。つまり、付録のCDを携帯プレイヤーなどにコピーして外出先で楽しむことが出来るのだ。名前や解説がなく、鳴き声しか録音されていない他の本ではこうはいかない。また、解説する野鳥の数を絞り込んでいるので、写真が大きいわりに本自体は薄く、持ち運び(重さ約290g)に向いているのも他の本にはない長所だろう。

ただし、鳥に関する簡単な解説やコラム、探鳥地のページがあるが図鑑として役に立つかは微妙。もう一つ難点は生息エリアでなく季節で章立てしていること。なんで?

野鳥観察図鑑

A5サイズ(15X21cm)に340種の野鳥を収録している。版面のサイズ制限のため雌雄とも写真がある種は少ない。大きさの目安として、スズメ、ムクドリ、ハシブトガラス、キジバトと比較したシルエットがあるのはこの本だけだ。初心者向けに野鳥観察の解説もあることから、バードウォッチングに持ち歩く(重さ約625g)ことを考慮したのかもしれない。巻末に全国探鳥地リスト付き。

聴いて楽しむ野鳥100声

この本はマイクロソフトのエンカルタ総合大百科2005のプレビュー版をCDに収録している。プレビュー版をPCにインストールすることでマルチメディア野鳥図鑑として楽しむことができることがこの本の狙いでもあり特徴だ。が、すでにマイクロソフトがエンカルタ総合大百科のサービスを終了して数年。解説ページはあるものの、ハイパーリンクは切れ、動画も小さく時間も短い。反面、解説文や挿絵(写真はなく挿絵は白黒)は今でも楽しめるほど出来は良い。こんなことになるのなら、CDなどつけずに挿絵をカラーにしてくれた方が良かった。

まあ、当時はあのマイクロソフトが百科事典事業から撤退するとは思いもよらなかったけど。

名前がわかる野鳥大図鑑

大図鑑というだけあってB5サイズ(18X25cm)に400種の野鳥を解説している。写真は大きく精細で、羽がはじく水滴が見えるほど。雌雄の写真だけではなく、版面の大きさを利用して亜種の写真を多く載せているのもこの本の特徴だ。解説は最小限にとどめられ、まさに『図鑑』という名にふさわしい本。巻末に一度は訪れたい探鳥地BEST20つき。ただし大きく重い(約780g)ため、持ち運びには不向きである。

日本の野鳥 さえずり・地鳴き図鑑

収録されている野鳥の声は全152種と、今回取り上げたどの本より多い。さらには、さえずりと地鳴きを分けて収録していたりと『鳥の鳴き声』こだわった一冊。

しかし、本に掲載されているページ順とCDに収録されているトラック順が一部ずれており、本を片手にCDを聞くだけでも注意が必要な点が不満だ。写真は一種につき大小各一枚、さえずりと地鳴きの収録秒まで記載している点はタイトルに偽りなしといったところか。北海道や沖縄の珍しい種も掲載している。重さは約370g。

初心者にお勧めのCD付き野鳥図鑑

全くの初心者向けと考えると、CDで楽しむ四季の野鳥図鑑が一番になる。次いで、日本の野鳥 さえずり・地鳴き図鑑だろうか。
重視したのはCDに収録している鳥の鳴き声。CDで楽しむ四季の野鳥図鑑は収録している鳴き声の数こそ少ないものの、本がなくても楽しめる点が評価のポイントとなった。日本の野鳥 さえずり・地鳴き図鑑は収録されている数の多さを評価した。

マルチメディア系図鑑の使い勝手

二冊目に持つなら名前がわかる野鳥大図鑑に決まりだ。持ち歩くことは出来ないが純粋に図鑑として良く出来ていると感じた。
逆に期待外れだったのは、聴いて楽しむ野鳥100声だろう。こういったマルチメディア系図鑑で、植物図鑑などもふくめて高評価だった図鑑は今までない。強いていえば、3DSの花といきもの立体図鑑が子供向けだが個人的には評価が高かった。

できれば植物図鑑と動物図鑑との二つに分けた大人向けの図鑑を作ってほしいとさえ思う。葉や花、動植物の撮影データや鳴き声などの録音データから、動植物を検索する機能をつけてくれれば最高の実用図鑑になると思うのだが......。

ちなみに電子辞書やスマートフォンアプリのたぐいはあまり使ったことがないのでお勧めのアプリがあったら教えてください。

聞き取りやすい鳥の鳴き声 TOP10

  1. キジバト
  2. スズメ
  3. ムクドリ
  4. ヒヨドリ
  5. モズ
  6. オナガ
  7. ヒバリ
  8. カッコウ
  9. ホトトギス
  10. トビ
  11. ヨタカ

個人的に聞き取りやすいと感じた鳴き声の中で、普段の生活で聞く機会が多いものを順位づけしてみました。
個性的な鳴き声であってもめったに聞く機会のないもの、聞く機会はあっても他の種と区別がつきにくいものは除外してあります。

個性的な鳴き声の鳥としてあげられるものはコマドリやサンコウチョウやコジュケイなど、聞く機会が多い鳴き声の鳥としてあげられるものはハシボソカラスやメジロやシジュウカラなどでしょうか。

肌を刺す寒さに息も凍る朝 枯れ木に花咲く鳥のさえずり

朝の通勤途中は食事の時間なのか、鳥たちが活発に鳴きあう声をよく耳にします。ま、姿までは見つける余裕はないのですが鳥たちの元気な声を聴くだけで気分が少しだけ軽くなった気になるのです。
たとえそれが、オナガやヒヨドリのやかましい声だったとしても(苦笑。

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