3分以内に話はまとめなさい 高井伸夫 かんき出版

なぜ長い話がダメなのか、なぜ長い話は嫌われるのかを69編の小話(文字にして約3分の話)で解説した本。

我願う聞かねばならぬ話こそ長話よりミニマムな話

- スポンサードリンク -

コミュニケーションで大切なこと

コミュニケーションで大切なこととして、この本では三つをあげている。

一つ目は、聞く人の立場に立つこと。
話し手だけでは、コミュニケーションは成立しない。相手が求めていること、相手の置かれている状況を把握して話すべきである。一方で聞き手も、相手が何を言わんとしているのか、自分に何を期待しているのかを知覚するべきである。

二つ目は、自分にとっても相手にとっても価値ある話をすること。
価値ある話といっても、必ずしもお金になるかどうかではない。相手が何に価値を求めているか、自分はどんな価値を相手に与えることができるかを話す前に整理しておくことが必要である。特に仕事の場では忘れてはならないとする。

三つ目は、当意即妙に話すこと。
話の前準備として、話の内容を一言一句仔細漏らさず書き連ねてはならない。むしろメモ程度にとどめ、直前にあったことやその場の雰囲気、それまで話していた内容を受ける形で話し始めるのがよい。また聞き手の反応に応じて、話を伸ばしたり縮めたり、話の内容を変えたりしてもよい。

説明・説得をする際にわきまえたい三つのこと

話し相手が話を聞かない理由を知ること。
相手が話を聞かない理由として、

  • 信じれない
  • 理解できない
  • 興味がない

の「三ない」に話の内容が当てはまっているためと文中で指摘する。とすれば、この逆を考えれば相手に話が通じる可能性がある。
ただ、相手を見極めることも必要だ。聞く耳を持たない人というのは確かに存在する。仕事であれば逃げようがないが極力無駄はさせるべきである。からめ手を考えてみるのも手だと著者はいう。

反論を受け入れる心を持つこと。
議論で相手を完膚なきまでに叩きのめしたとしても、決してそれは自分にとっても相手にとっても有益なことではない。むしろ有害であると指摘する。とくに仕事の場においては、そのようなことは避けるべきとこの本では力説する。

正しい言葉・ふさわしい言葉で話すこと。
なるべく正しい言葉遣いでで話すべきだが、正しいだけでは堅苦しい印象を与えてしまうこともある。TPOをふまえ、話し相手にとって耳障りのいい言葉遣いをすれば相手も聞く耳を持つようになる。

話せて良かったと思われるための三つのこと

個性=自分の見解を持つこと。
誰でもない、あなたはどう考えているのかを伝えること。考えだけではなく、そう考える理由をあなたの言葉で話せればなおよい。

カンカラコモでケアを意識すること。
カンカラコモデケアとは、名編集者と呼ばれた故扇谷正造さんによる名文の条件。

  • カン(感動)
  • カラ(カラフルな描写)
  • コ(コモンセンス・今日性)
  • モ(物語性)
  • デ(データ・客観的な事実)
  • ケ(決意)
  • ア(明るい)

話を手土産にすること。
自分がする話は聞き手に持って帰ってもらえる話かを考える。聞いた話として、相手が誰かに話したくなるような内容であれば相手も喜んで話を聞いてくれる。

この本『3分以内に話はまとめなさい』は
話の長さだけでなく話の内容や話の構成のコツなど、スピーチに限らないコミュニケーションの要について解説した本です。

- スポンサードリンク -