世界を変えた10冊の本 池上彰 文藝春秋

池上彰が「世界を変えるほど影響力があった本10冊」を選び、内容を紹介した本。

何を根拠に生きるか

池上彰は『アンネの日記・聖書・コーラン・プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神・資本論・イスラーム原理主義の「道しるべ」・沈黙の春・種の起源・雇用、利子及び貨幣の一般理論・資本主義と自由』の10冊を世界を変えた本として選び紹介しています。

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何を基準に生きるか

知っている本もあれば知らない本もあると思います。納得できる本もあれば納得出来ない本もあると思います。しかし、紹介されている本が当時の社会に与えた影響についての解説を読めば選ばれた理由に得心がいくことでしょう。

ずばりこの本のテーマは「生きるとは、人生とは」です。10冊の本を引き合いにテーマをあぶり出していく手腕は、流石の一言でした。

10冊の本の解説を読むうちに現代を生きる読者にテーマについて考えてほしい。それが著者の狙いなのでしょう。

何をなして生きるか

どの本の解説もその本の成立過程や発表された当時の時代背景から現代社会に与えた影響を詳しく紹介しています。この本を読んで気になった紹介文があれば、ネタ元である本を読めばいいと思います。

教科書では触れられなかったアンネの一面を知って驚いたり、殺すなかれと説く宗教の矛盾に苦笑したり、労働と宗教の関わりに首をひねったり、資本主義の最後を描写した文章にライトノベルの匂いを感じたり、純粋すぎる信仰心がたどり着いた思想に戦慄を覚えたり、生態系の絶妙なバランスに神の見えざる手を感じたり、強いから生き残ったのか生き残ったから強いのか疑問に思ったり、政府と経済の乗数効果に膝を打ったり、こんなものいらない十四項目に唖然としたり......。

何を託して生きるか

どの本の解説も面白く読めたのですが、個人的には「資本主義と自由」の豪放磊落な主張が気になります。喜捨の精神が社会的に根付いていない日本では、新自由主義より雇用・利子及び花柄の一般理論のほうが肌に合うと思いますが。

縛られるの好きですものね、日本人は。縛りがあったり枷があると安心する民族なんです、日本人は。

余談

個人的には「般若心経」が載っていてもよかったと思いますがみなさんどう思いますか? あ、般若心経は本ではありませんでしたね。

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