調べるって楽しい! 大串夏身 青弓社

探しものは何ですか?

グーグルに代表される検察サイトの使い方や専門サイトなどから情報を引き出す方法など、『探す』『調べる』をキーワードにインターネット上に存在するありとあらゆる情報の探し方・集め方を紹介した本。

ググるだけでは物足りない人へ

グーグルやヤフーなどの使い勝手の良い検索サイトが出来るまで、ネット上で探しものをすることは大変な作業でした。目的の情報にたどり着くのは骨でしたし、たとえ辿り着いたとしても部分的や断片的なものだったりして、なかなか満足のいく情報をネットで得ることは難しかったのです。
それこそ、ネットの住所録(どのサイトにどんな情報があるかといったホームページを紹介する本)が書店で売っていたほどです。(似た本が今でもあるのかな?)

今現在は検索サイトが充実してきたおかげで、大半の情報がネットだけでそろえることができます。そのため、わざわざ本を買ってまでネット情報を収集することは少なくなりました。
これも本が売れなくなった理由の一つでしょうね。

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見つけにくいものですか?

しかし、昔と今では様相が違う。昔は情報が少なくて目的の情報が得られなかったが、今は情報が多すぎでググっても皆中情報まで辿りつけないことが多い。では、どうすれば、目的の情報にたどり着けるのか。
この本では、思いつきや好奇心を元にした調べものから趣味や仕事上でのお堅い調べ物まで、さまざまな立場を想定してネットでの情報の探し方を紹介しています。

調べることは楽しいことです

ま ずは基本であるグーグルやヤフーを利用したキーワード検索で目的の情報を得るコツ(intitleやフレーズ検索、ワイルドカードなど)に始まり、横断検 索の利便性を説いた上で横断検索サイトとして「検索ディスク」と「Ritlweb」を、辞書サービスの横断検索サイトとして「kotobank」 「Weblio」の二つを紹介している。

で、興味深いのは商用データベースについて解説している点だ。無料で公開されている辞書サービスと 有料の商用データベースと何が違うのか? また紙の辞書にはない魅力とは何かを著者は説く。ジャパンナレッジ......何という吸引力! 図書館や大学などで導 入が進んでいるのも納得。
ただ、たまの調べ物にはYahoo!百科事典で十分かなぁ。

Webcat Plus更新止まってない?

グーグルマップだけじゃない、さまざまな地図を使った検索や旅行先の天気を調べる方法、画像や音楽や動画といった膨大なデータの中から壁紙や中島みゆき、新作映画に新番組といったふうに対象を絞った検索できるサイトも紹介されています。

ショッ ピングに役立つ情報が楽天市場やアマゾンに載っているのは当たり前だが、新刊本の情報先としてアマゾンだけではなく取次会社のサイト(e-honや HonyaClub)を解説しているのは目からウロコでした。もちろん、電子辞書についての情報先もバッチリ紹介してますよ。

Googleブックスもいいけど

日本の書籍も結構デジタル化されているのには驚きですが、やはりデジタル化は欧米の方進んでいるようです。金や権利にうるさそうな欧米でデジタル化が進んでいるのは意外でした。公有への意識の持ち方が日本と段違いなのかもしれません。
頑張れ! 国立国会図書館に代表される諸々の人たち!

ニュー ス、医療・健康、犯罪情報、ハザードマップ、国内外の論文などさまざまな専門的サイトを紹介しているこの本ですが、本の後半では大学生がレポートを書くう えでどのように検索すれば良いのか、ビジネスマンが仕事で必要な情報をどこで探せばよいのかといった、より実践的な解説に移ります。

探しましょう、ネットの中へ

レポートや仕事で参考になるサイトとしてまず第一に上げられるのが辞書サイト、国立国会図書館のリサーチ・ナビ、レファレンス協同データベース、Danavi、日外アソシエーツのレファレンスクラブ、東京や大阪にある図書館のレファレンスサービスだ。
さらに仕事に関連した情報を探すサイトとして、J-Net21、JETROのライブラリー、有料サイトとして日経テレコン21、日本能率協会総合研究所マーケティングデータバンクをの二つをあげている。

とにかく探せば出てくるのが今の世の中だ。大会社や官庁の人事情報、統計情報に条例や判例、法律、特許や商標まで、ネットで検索することが出来る

うふっふー、うふっふー、

巻末の資料も充実しているのだが、読み物の形をとっているために肝心なときに引きづらいような気がしないでもない。果たしてこの本から、目的に合致した情報を素早く引き出すことが出来るだろうか?
個人的には、もうちょっと辞書的な構成にしても良いような気がする。クロス・サーチ的な探し方を実践する上でも、巻末にある索引は五十音順だけではなくジャンル別の索引もほしかったです。

余談

国立国会図書館のオンラインサービスの充実ぶりは、流石の一言ですな。

余談の余談

検索力に自信がある人は私がソフマップで見かけた激安DSソフトを「DS スーツ」のキーワードを手がかりに当ててみてください。

ちなみに正解は「大人の着こなしトレーニング」でした。......中身の評判は散々なようで。買わなくてよかった。

正解にたどり着けましたか?

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