歩いて親しむ街路樹の散歩みち 写真・亀田龍吉 文・多田多恵子 山と溪谷社

ただ、そこにある街路樹

大都会から片田舎の街並みまで、街と呼べる空間が存在すれば必ずそこにある街路樹にスポットを当て、よく見かけるが気づくことが少ない樹木の特徴を大判の写真つきで解説した本。

老いては木も丸くなる

同じ種類の木でも若木と老木では葉の形が違うことを知っていましたか? 違いは樹木によってさまざまですが、個人的な印象では葉に鋭角の部分がなくなり全体的に丸くなる傾向があるように感じました。違ったかな?
携帯性や紹介されている樹木の多さから、林将之さんが書いた「フィールド・ガイドシリーズ23 葉で見わける樹木 増補改訂版」が類書の中でも評価が高い訳ですが、この本も素晴らしく良いです

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葉で見分ける樹木との違い

葉で見分ける樹木が「樹木の葉」にピントを合わせているのに対し、この本の特徴は街の中の樹木をそのまま切り取って本に収めた様式を採用している点です。つまり文字通り「花も実もある本」なのです。

一例を上げると、モミジバスズカケノキは樹皮を見ただけで同定できる親しみのある木ですが、ではモミジバスズカケノキの実ってどんな形をしているか、皆さん知っていますか? この本では実だけではなく、モミジバスズカケノキの花を写真つきで紹介しています。凄いです。

街の中の木=街路樹

欠点としては、大判の写真を採用しているため紹介している木が少ないことでしょうか。

一例をあげれば、街路樹としてよく見かけるシンジュ(ニワウルシ)がありません。おそらく、その他にも紹介されていない木があるでしょう。どれを載せてどれを載せないかは著者の裁量のうち。ただ、個人的にはヒトツバダコを紹介しているだけで好感度アップでした。

四季の街路樹を観察するための本

葉だけに注目して樹木を同定するのも楽しいのですが、季節に合わせ姿を変える街路樹を楽しむのなら、この本ほどうってつけの本はないでしょう。
ただし、セカンドバックには入りません。写真が大きいですからね(苦笑

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