「分かりやすい話し方」の技術 吉田たかよし 講談社

先ず隗(結論)より始めよ

東京大学を卒業後、紆余曲折の末にNHKに入社しアナウンサーとして活躍。NHKを退社後は医師免許を取得したり代議士の秘書をしたりと、ちょっと風変わりな経歴を持った著者による話し方のコツを解説した本。

矢印メモのすすめ

言いたいことを相手に確実に伝える15の方法を著者の実体験を例に解説した本です。

相手に分かりやすく話すために必要なのは、センスより技術である。この本で紹介する15のコツを意識しながら日々の生活の中でトレーニングを積むことで、その技術を身につけることができると著者は力説します。トレーニングで活用するのが、話し言葉の中のキーワードを矢印で結んだ『矢印メモ』です。矢印メモの作り方はとても簡単なのですが、意外とその効果は大きく、その活用範囲の広さには正直驚いてしまいました。むしろ『話す』以外でも使えそうです。

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矢印メモとは

  1. 主語と述語、修飾語と被修飾語は⇒
  2. 文と文の因果関係は→
  3. 相反する概念や対比するキーワードは⇔
  4. 相反する概念や対比する文は←→

の4つのルールを適用したメモのことです。

話す以外でも使えそうな15のコツ

話は巻き戻せない。話は一時停止できない。話の内容を正確に思い出せない。などと、話し言葉には特有の落とし穴があると著者は解説します。矢印メモを活用する15のコツを簡単にまとめると

既知情報から新情報へ。漢字は短く用語は砕いて。話したいことは何ですか。結論を後回しにする訳。結論から論証へ。重要度を表わすピラミッド。話し言葉は瞬間的に消え最後には忘れている。まずは聞き手に不足している情報から。映像化することで具体的に。映像化の功罪。意外なイントネーションの効能。丸読み・丸暗記のどこがまずいのか。下の句から上の句を思い出せるか。マークアップ改行と横書きが迷子を防ぐ。プレゼンでの目と耳の補完の関係。

となります。気になった方はぜひ一読をお勧めします。

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