だれでも書けるシナリオ教室 岸川真 芸術新聞社

「型」から見える映画のシナリオ

映画にはドラマによって決まった型があると解説し、著者の映画観・シナリオ観を織り交ぜながら、シナリオを書く際にその「型」を利用して三日でペラ二百五十枚のシナリオを書く方法を説き明かした本。

「来る」と「行く」では撮る絵が異なる

シナリオは映画の三要素(物語要素・人物要素・撮影要素)を決めるものであり、制約の中で 書くものである。シナリオはペラ一枚三十秒と考え、発端・葛藤・解決の三段階で構成する。ドラマの中核は実感=リアリティである。自分が見たことや感じた ことでウソをつかない。ドラマと「型」を意識してシナリオを書く。

代表的なドラマのジャンルとして、ホラー、アクション、サスペンス、メロドラマ/ラブロマンス、ホームドラマ、スポーツもの/青春もの、歴史もの/時代もの、さらに七つを内包するコメディを詳細に解説する。

- スポンサードリンク -

キャラクタードラマとケースドラマ、この違いは?

シナリオを書き始めるために必要なものとして、外的プロット、コンストラクション表、主要登場人物表、観客の心理表、地図の五つをあげ、三日でシナリオを書きあげた著者の実体験を例にシナリオの執筆過程を実況する。改稿推敲には、執筆に費やした日数の二倍から三倍の日数をかけて少しずつ改訂していくことを推奨しています。

すべては「型」を真似ることから始まる

書いたシナリオが採用されるための四つの必要条件、自信を持って書くために必要不可欠な事前取材について、感動には交流と直流がある、映画には時代の温度を投影した映画がある、映画に関しての教養がプロのシナリオライターには必要、日本映画界にはないハリウッドを支える循環システムなどなど、有益な情報が読みやすく分かりやすい文章で紹介されています。

ドラマの定石を守り、ドラマの作法から離れ、ドラマの型を破る

この本は、ドラマの「型」を利用することでシナリオ執筆の敷居を下げるとともにシナリオの質を向上させることを目指した映画好きな著者によるシナリオ執筆の本です。

- スポンサードリンク -