誰とでも無理なく話せる雑談力 武藤清栄 明日香出版社

たかが雑談、されど雑談

何気ない雑談を人と交わすことが苦痛と感じている読者に、苦手意識を改善する方法を解説した本。

雑談は苦手だ、という人がいる。まさかとおもって話を聞くと、雑談にもいろいろなシチュエーションがあることに気づく。家族と、友人と、職場の同僚、上 司、営業先、取引相手、客、近所の住人などなど。言われて、自分も決して雑談が上手じゃないことを思い知る。むしろコンプレックスすら感じている。

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雑談力―誰とでも無理なく話せる (アスカビジネス)

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まず聞くことから始めよ

この本では、まず美容師の会話を引き合いに出し、お客への定番の質問と絶対にしてはならない質問を紹介し、質問する側である自分を落とすこと(自分の失敗談などを話すこと)が相手の緊張をほぐすと説きます。中には雑談をする際に上手く話さなくてはと構えてしまう人もいるかもしれませんが、雑談(フリートーキング)とはすべてを許せる会話のことであり、基本的に方向性も結論もない気ままな会話です。話すことが苦手な人は無理して話すことはないのです。

雑談とは話すことを目的とした会話である

相手の話に耳を傾けることも立派な雑談です。しかし著者は、雑談は必ずしも話す必要がないが、聞く側にもマナーやルールがあるといいます。そのルールとは、話している人や話している内容に興味を持つこと。些細なことにこだわらないこと。相手を評価しないこと、です。伝えるのは言葉、伝わるのは気持ち。このことを常に会話の場で念頭に置いておけば、大きな失敗はしないと思います。

この本が類書と比べて秀でているところ。
話す側と聞く側や理屈と実践といった、両者の立場で雑談を論じていることや、客観的かつ身近な視点から雑談を論じているところです。Q&Aもあり、後から本を引いて活用できるのもポイント高いです。必ず落ちを考える大阪的話法の評価が高いのもいいですね。っていうか、大阪人って幼い頃から喋りの訓練(ボケと突っ込み?)をしているから、あんなにもフリートークがおもしろいのか。すごい。

この本は、喋り手としても聞き手としても行き詰まりを感じた人が、自らの会話を振り返り再考するための本です。

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