アカデミックスキルズ 佐藤望(編著) 慶應義塾大学出版会

問題を見つけ整理し、自分なりに考えて答えを導き出す能力

教養を身につけて欲しいと願う著者らが、大学に入学したばかりの少年少女に向け、大学で学び、考え、調べ、まとめ、文章にして、発表する方法について解説した本。

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アカデミック・スキルズ(第2版)――大学生のための知的技法入門

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大学生のための知的技法入門

この本を読んでいくうちに何冊もの本を連想した。
まずはアカデミックスキルズの基本を解説した文章を読んだとき、河野哲也先生の「レポート・論文の書き方入門」を思い出していた。なぜならアカデミックスキルズの基本である自ら問いを立て、調べ考え、まとめたものを文章にする作業は論文作成過程そのものだからだ。

さらに具体的な論文作成について解説した章では、樋口裕一先生(小論文これだけ!―短大・推薦入試から難関校受験まで)や小笠原喜康先生(新版 大学生のためのレポート・論文術)や鹿島 茂先生(勝つための論文の書き方)らの類書を連想した。
また、論文を作成する過程はノンフィクション小説の執筆過程に通じると感じ、野村進先生の「調べる技術・書く技術」も芋づる式に思い出しました。

教養の解釈と意義について解説した文章では、東郷雄二先生の著書「打たれ強くなるための読書術」を真っ先に思い出しました。さらに、妹尾堅一郎先生や多くの読書について論じた本の中でも指摘されていたことに気づきました。
また、ノートの取り方についての記述を読むうちに、永田 豊志先生の『頭がよくなる「図解思考」の技術』をノート取りに応用できるのではとも考えました。

この連鎖反応には軽く興奮しました。一冊の本が他の本と知的につながった瞬間だったからです。同じ著者による本同士の関係を縦とするならば、違う著者の同じ内容を扱った本同士は横の関係といえるでしょう。それが、頭の中でつながったのです。

この本は、ただ習い覚えるだけの学習から脱却できない人々に向けて、自ら問いを立て、それを様々な角度から考証し、文章という形で人々に発表する方法について解説した本です。

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