頭がいい人の文章の書き方 小泉十三と日本語倶楽部 河出書房新社

文章と文章を書いた人の善し悪しが分かる本

頭がいい人シリーズの著者が文章修行に迷う読者に、自分が書きたいことではなく読み手が読みたがっているテーマを自分なりにどう書けばいいのかを解説した本。

B5サイズの本書は、本文とイラストの配置が抜群で、目にも頭にも優しいレイアウトになっています。一文も長すぎず短すぎず、太字や赤字の使用量も 抑えられていて、読み手の立場に立った本といえます。どちらかというと、年配の方をターゲットにした内容にまとめられているでしょうか。

個人的には、書き出す前に「コンテ」をつくる、文章の材料を起承転結の4つのコマに振り分ける、アンチ時系列で読み手を引き込め、「です・ます」調の方が丁寧とは限らない、などの記述には思わず膝を叩きました。

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頭がいい人の文章の書き方 (イラスト図解版)

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文章は書いた人を映す鏡である

特に、他の作家が書いた本では初心者向きとして扱われがちな「です・ます」調に警鐘をならしている点はこの本の特徴だと思います。個人的な経験から文末を「です・ます」調で統一した場合、「だ・である」調で統一した時より文末が単調になりやすいと感じていました。さらに、一文を短くすると文末も自然と多くなり、「です・ます」調では丁寧というよりへりくだった印象が強くなってしまうのです。文章指南本に、この欠点を指摘する本がないのが今まで不満でした。

この本は、文章が上手くなる上達法も紹介しています。ちょっと古くさいと感じましたが、上達の基本であることは確かです。中でも、フローチャートを使って文章の構成力を鍛える方法は、論理力を鍛えることでもあり説得力のある文章を書く力が身につくはずです。

この本は、文章力を上達させたいと考える読者のために、決しておろそかにしてはならないポイントを読みやすく分かりやすく実践しやすい形式で紹介した本です。

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