行きたくなる会社のつくり方 武田斉紀 ナナ・コーポレート・コミュニケーション

理念は社員を動かす道具ではない

に業績が上向きで、短期で退職する人間が出ず、業界に良い噂が流れ、有望な人材が集まる会社=元気な会社には一つの共通項があると著者は説き、その共通項である「理念」に的を絞り働く現場としての会社の価値について解説している。

社是が働く雰囲気を形成する

この本では、会社における理念や行動基準の重要性を説くが、一つ間違えてはならないことがあります。
昨今、ブラック企業の常軌を逸した言動がマスコミを騒がせることがあるが、そのブラック企業の闇が深いほど社是や社則が事細かく取り決められている傾向に あるそうです。これは理念を社員に行き渡らせるためではなく社員を縛り働かせるためものとしているからです。会社によっては退社時に損害賠償として金銭を 請求する社則もあるとか。

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会社の「理念」は単純明快であるほど良い

スローガンは単純明快であるほど多くの人が動く。もちろん、単純明快だからといって成功を保証するものではない。毛沢東が提唱した大躍進や文化大革命は多くの人民に受け入れられたが成功はしなかった。
会社の理念も同じで、単純明快であるほどよいが成功するかしないかは理念の健全性に基づくと著者は解説する。では、健全性とは何か?

この本ではその一例として東京ディズニーランドの行動基準とその優先順序を紹介する。皆さんは東京ディズニーランドの行動基準の優先順位一位は何か、お分かりだろうか?
正解は、行動基準の優先順位一位が安全、二位は礼儀正しさ、三位はショー、四位が効率となっている。人々を楽しませるショーが三位、効率が四位であることを意外に感じている方もいるかもしれませんが、これが東京ディズニーランドで働く者の共通認識なのです。

経営理念を肌で感じる会社

つまり、社是や社則だけをクローズアップしても、その会社の善し悪しは分からないということだ。元気な会社には「理念」があるが、それが必ずしも明文化されているとは限らない。
大切なものは目に見えない。この大原則は覚えておくべきでしょう。

この本は、本来目に見えない社風を明文化したものが理念や行動原理であるべきと説き、会社の理念と会社の実情が一致している会社の作り方を解説した本です。

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